Beyond - あの空を越えて

1 .SKYLARK
2 .I’LL REMEMBER APRIL
3. THE WINDMILLS OF YOUR MIND
4. SOLITARY SEARCH
5. JUST SQUEEZE ME
6. YOU’D BE SO NICE TO COME HOME TO
7 .I GET A KICK OUT OF YOU
8. HERE’S THAT RAINY DAY
9. MISTY
10. OVER THE RAINBOW
11. TURN OUT THE STARS
12. NOBODY ELSE BUT ME
13. STAR DUST
14. FLY ME TO THE MOON
15. DON’T LOOK BACK
No : BJSP 0012 BAJ Records
価格 : ¥2,500+税
発売日 : 2019年11月27日
Recorded at Genonsha Studio 246, May 1,2,12, June 27, July 30,2019
ミュージシャン
上杉亜希子 (vo)
佐藤允彦 (piano)

ライナーノーツより
いつの頃からか、何の気なしに空の写真を撮るようになった
抜けるような青い空、雨が降り出しそうなどんより空、旅の空、電車のホームからのぞく空

いつでも空は美しい

同じ空は二度とない
同じ音は二度とない

あの空を越えたら何が見えるだろう
何が起こるだろう

いっそ鳥になって
Beyond the sky...

Beyond...

Buchi: 上杉亜希子


プロデューサー&アレンジャーからひとこと
佐藤允彦
ぶち・上杉亜希子の4枚目ができた。前作から7年経つ。
ぶちにとってこの7年は、視野を広げることと、表現を深化させることにひたすら注力した期間だった。
次第に増える国外での演奏機会のたびに、その国の音楽を聴き込み、かならず一曲はその国の歌を原語で歌うと決め、現地でネイティヴに発音を習う。気に入った所には自費で再度渡航する。あるいは教室に通う。
いろいろな国の音楽に興味を持ち、次々と歌いたい曲を発見しては持ち込んでくるので、こちらはアレンジャーとしても伴奏者としても安閑としていられなかった。
気づけばカタロニア語、アラビア語のアンメーヤという方言など、かなりマニアックなものにも手を染めているし、不思議な形の文字を書いていたりする。
さらにアラブ音階の微分音、ブルガリアの変則リズムなども楽しんでいるようだ。
ジャズはもともと異質な音楽の融合から出発したのだから、未知の音楽を聴いたり学んだりするのは自分のジャズを創るための裾野を広げるうえでとても意義あることだと言える。
ぶちはアルバム録音中に何回か天空を突き抜けるような閃きを経験したに違いない。〈Beyond〉である。
それは7年間楽しみながらテリトリーを広げて行く間に得た多くの収穫から派生したのだ。

佐藤允彦

Beyond - あの空を越えて