1. クリスマスは12月25日。キリストの誕生を祝う祭り、キリスト降誕祭のこと。
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降誕祭なんて聞いたこともなかったです。降誕っていうんだね。調べたら「神仏・貴人・聖人などが生まれること」だって。なるほど!
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2. ChristmasはChristキリストのmassミサ、祭りの意味。さらにこのmassはラテン語のmissaのことで、聖餐式またはその祭典を指す。
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むむ・・・また難しい言葉が!
聖餐(せいさん)とは 「イエスが最後の晩餐でパンと葡萄酒をとり、“これは私の身体、私の血である”と言い、新しい契約(新約)として弟子たちに分け与えたことに基づく儀式。パンと葡萄酒を会衆に分かつ(二種陪餐)。聖体拝領。聖餐式。ユーカリスト。
言い換えれば言い換えるほど難しくてよくわからないね。とほほ。
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3. もともと、Christという言葉はギリシャ語の「XPIΣTOΣ」クリストス(宗教上の儀式にのっとって、頭に油を塗られ聖別された人)からでたもので、Messiah救世主という意味も含んでいた。
だから普通名詞として初めはJesus the Christと用いられたが、のちにtheを省いて単にChristでイエスを意味する固有名詞のように用いられるようになった。
クリスマスをXmasと書くのはそのギリシャ語「XPIΣTOΣ」の頭文字をとったのだ。
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宗教上の儀式にのっとって、頭に油を塗られ・・・なんか怖いな。鬢付け油みたいなのかな?ひょえー!それにしてもギリシャ語、ロシア語の文字は難しいね。PがRでΣがSなんだって。むむむ。
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4. クリスマスはフランス語ではNoёl、イタリア語ではNataleといわれ、これはラテン語のNatalisナタリス(誕生日)が語源。 ドイツ語ではWeihnachtヴァイナハト(聖夜)という。
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国によって呼び名が違うのはなんとなくわかっていたけど、意味まで違っていたとは!知ってた?
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5. キリストの誕生に関しては新約聖書のルカ伝、マタイ伝などで語られているが、それがいつ頃だったかは確と示されていない。今ではいろいろな状況から、それが紀元前4年の7月ごろだったと推察されている。
最初の降誕祭は西暦200年ごろの5月20日に行われたとアレクサンドリアのクレメンスなる人の記録にあるが、カトリック教会が12月25日に降誕祭をするようになったのは300年ごろのことで、それもあまりキリストの誕生とは関係のない理由からであった。
当時キリスト教はローマの周辺のヨーロッパの諸宗教と競り合っていた。そしてこの時代には12月25日は各宗教の冬至(とうじ)の祭りが盛んに行われていた。
収穫祭、収納祭、太陽祭、謝肉祭 と呼び名や形は少しずつ違うにせよ、北から南まで非常に賑やかに、本質的には収穫を祝って、神や太陽や自然に感謝する祭りをやっていた。
たとえばローマに普及していてキリスト教の大敵だったミトラス教は、12月25日を太陽に誕生日と考え、太陽を祀る祭りをやっていて、それはとても重要な祭りだった。
そこでローマ皇帝コンスタンチヌス一世は、類似点の多いミトラス教との習合を考え、休日を「太陽の日dies solis(英語でSunday)」と呼ぶことに決めたし、ミラノの司教アンブロシウスは「イエスの降誕した日を太陽の誕生日と呼ぼう」とも述べている。
そういうわけで12月25日がクリスマスとなったのだ。
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なんと!12月25日が定かではないとは!いろんな説があるんですなあ。
しかも日曜日という名前にはそんな宗教的背景があったなんて。スタンダードナンバーにも“Sunday”という歌があったっけ。いつか歌ってみようかな。
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6. その後キリスト教がヨーロッパ全域に普及し、結果としてヨーロッパ各地の既存の祭りがキリスト降誕祭へと変わったので、クリスマスは異教徒の祭りの残滓(ざんし)を多く残すことになった。
ゲルマンでは冬至の祭りYuleユール(収穫祭)がそのままクリスマスを意味する言葉として残り、生命力の象徴である常緑樹の枝を窓や天井に飾るYuleの風習がクリスマスツリーに変化した。
これはドイツの風習だったが、ヴィクトリア女王の時代にドイツからきた夫君アルバート公によってイギリスにも伝えられ、その後フランス、アメリカへと渡り、世界的な風習となっていった。
Yulelogクリスマスの丸太
大きな丸太を切らずにそのまま暖炉で燃やす習慣は、リトアニアの神話から。
ヤドリギを飾る
古代ケルト人の宗教ドルイド教において、神聖で魔力を持った木とされていたヤドリギを飾るという風習があった。
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へー!クリスマスツリーはドイツの風習だったんだア。知らないことたくさんあるなあ。ふむふむ。
それにしてもドルイド教ってどんな宗教!?すごい名前。
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7. サンタ・クロースは逆にアメリカで流行してヨーロッパへ渡っていった現象らしい。
とはいえ、もともとは4世紀初めに小アジア(トルコ南西部)のミラMyraに住んでいた僧正(そうじょう)bishopのニコラスNicholasの名からきている。
ニコラスは326年に没し、キリスト教の聖者に列せられたが、地域によって、ロシアやスコットランドの国を守る守護神とも、男生徒の守護聖とも水夫の守護聖とも言われている。
オランダ、ベルギー、スイス、オーストリア、ドイツの一部では、聖ニコラスの日12月6日に聖ニコラスが、よい子には贈り物を、悪い子には小枝を持ってくる、と子供たちに教えている。
そしてオランダの移民がアメリカで聖ニコラスを、「シンター・クラウス」と呼んでいたのがサンタ・クロースに変わり、それがアメリカから世界へ広まることになった。なお、英国ではファーザー・クリスマスFather Christmasと呼ばれている。
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サンタ・クロース、本当にいると思ってたな。うちには煙突ちっさいのしかないけど、大丈夫かねえ・・・きっと体をこんなふうに曲げて・・・とまじで想像してた。がはは。かわいかったねえ。
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8. ヤドリギmistletoeは多くの歌にでてくるが、それはこのヤドリギ(ヒイラギの枝で代用される)の下にいる少女にはキスすることが許されるとなっているからで、そういう前提から多くの歌にヤドリギは何かうっとりするもの、すばらしいものとして常に描かれている。
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ヤドリギってどんなもんだろう。日本にいるとよくわからないよね。ヒイラギは家の庭にあって、節分のとき、「あれがあれば鬼は来ない!」と確信していたっけ。つくづく単純な犬だったのだ。え?今も変わってない?んー、降参。
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