石けんは、泡となりいずれ消えていくもの。
飾るだけではなく、持ち主を浄化しながら自然に帰る。
いずれは私たちも土に帰る。
だからこそ石けんは、限りある命の、この世の生きとし生けるものたちの営みを、より深く表現することができるはず。
素材から選びそれを合わせて攪拌し化学反応をさせ作った石けん生地で、日本の残すぺき伝統文化の世界観や身近な自然、愛おしいもの、を形にできたら…
そしてなによりそこから広がる大きな物語の端っこを、手に取った方が少しでも掴んでいただけたら、と。
私は日々、そう願ってこの小さな石けんを作っている。