ある春の朝のこと ふとカーテンを開けたら、驚いた事に窓一面が鮮やかな黄色に! 荒れ放題のベランダの雑木が、実は春に鮮やかな花をつけるレンギョウだった事を、10年も気がつかなかったなんて。
それは子供の頃に感じていたあの感覚。 干したてのお布団に飛び込んで感じるお日様の香り、 ヤマモモの実が潰れて出るドキリとする程のキツい赤色。 湿った土の香りが知らせてくれる春一番の風。 心を清ませば小さな幸せはすぐ目の前にある。
季節豊かなこの日本 自然と共に歩んできた私たち。 「ここにあるもの」がもたらしてくれるメッセージに心を清ませ、作る人も使う人も少しだけ幸せになっていただく事。
それが「anzu kobo」の願いです。